冬季五輪の話

先週末から始まった、バンクーバー冬季五輪。開会式セレモニーはいきなりCG映像だったので、コストダウンかーと思ったけれど、全部は見てないけどなかなか良かったです。貴賓席に故・水野晴朗氏に激似な方がおられた(先住民族の方だと思われる)ので和んだ。
夏季と冬季だと、どちらかというと冬季のほうが好きで、何でかというと、だって景色が綺麗じゃないですか。演技も美しいものが多い。二重で美しいので良い。また、南国育ちゆえに雪そのものに対する憧れのようなものもある。そういうわけで、毎回けっこうチェックしているが、今回についてはなんとなく余裕が無かったので、事前情報をあまり仕入れていない。
でも、今回の日本勢は前回よろしく苦戦しそうですね。前回も「よくがんばった。健闘した。」と言われるばかりでした。一矢報いたのが荒川静香の金メダルなのでした。
その女子フィギュアについては、目下、韓国のキム・ヨナが有利であるし、男子はちょっと次元の違うのが2名ほどいますから、金はきびしいかもしれない。ジャンプ失敗での減点が大きくなったので、すでにジャンプ自体がギャンブルになっちゃってるんだよね。そこでマスコミが「いくか、4回転!」みたいな圧力をかけて、結果的に銅メダルすら取れないとかそういう事にならなきゃいいけどなーとか心配しながら、一昨日はモーグル女子を見ていた。すでにいろいろ書かれているけど、あんなハイレベルな試合で、4位入賞はぜんぜん胸を張って良いと思う。いかんせん、ウインタースポーツの経験がないので、見た目でのすごさでしかわからない素人だけど、なんかこう、日本中が応援してるって良いですね。すでにサッカーでもそういう状況ではなくなってきているし、まぁ野球くらいなもんでしょうか。
で、上村選手のところだけでなくて、私が感嘆したのは、レース途中で転倒してしまい、スキー板を掃き直して降りてくる選手に大歓声があがっていたこと。なんて暖かいスポーツなのだろうなと思った。本当は10秒以内にスキー板をつけないと公式記録に残らないようなことを聞いたけど、そんな野暮なことを覆い隠すほどの歓声でした。
でも、一番目を見張ったのは里谷選手の滑りを見たとき。なんか言い知れないあの迫力は何なのだろう。あれだけ激しい競技で5大会連続出場しているのも凄いけど、さすがに天才中の天才と余人に言わしめるだけのことはあるなと思ったのだった。
その里谷を育てたコーチが今大会では、カナダのジェニファー・ハイルについてたんですよね。でも、その上を行ったのが、ハンナ・カーニー。恐ろしいものです。なんとも見応えのある競技だわ。
で、それでだ。毎回、モーグルを見ると、雪山に行きたくなるんだな。普通にスキーすらしたことがないのに(笑)。