幕末ノススメ

我が家の書棚には割りと司馬遼太郎の本がある。私のだ。他には歴史本や地政学の本や軍事情報誌などがあるかな…。対して嫁は旅行系とか料理系が多い。
複数人で本棚を共有していると整理されていない図書館みたいな状態になっていて少し面白く進歩的であるが、、他人の嗜好を受け入れるのもこれは進歩という意味では重要である。
最近私に先立って嫁が行動を起こした。それでも比較的分厚い文庫を読み進めることには抵抗があるらしく、幕末入門用ということで、司馬本の短編集である「幕末」を進めた。いまのところ順調に読んでいるようである。
はやく、本編(?)に突入してほしいものだが、歴史本では作品によっては一方でヒーローだった人が、片方ではヒールになっていたり、右往左往することになる。
要するに見る角度の違いで他人の生き様なんて変わるってだけの話なのだが、歴史上の偉人ともなると、投影された像がとても大きくなる。しかしながらあえてそこに飛び込むのが歴史読みの痛快なところなのだ。逆にいうと、偏った作品ばかり読んでいるほうが恐ろしい。特に女子ですと新撰組に偏ってる人が多い。京都・壬生寺でキャッキャッ騒いでる女子は明らかに新撰組モノしか読んでないに違いない。薄命・天才そして美形。
歴史は不確定要素も多い学問なので、美化されることも多い。ぶっちゃけ完璧に史実どおり書かれた歴史本ほど廃れやすい。とはいえ嫁にはなるべく偏りの無いように倒幕・佐幕で交互に読み進めていくことをおすすめしたい。
例として、読み順を下記する。我ながら完璧すぎて眩暈がしてくる。

竜馬がゆく(倒幕)
燃えよ剣(佐幕)
世に棲む日々(倒幕)
峠(佐幕)
花神(倒幕)
・・・・・

ちなみに個人的に好きなのは、「燃えよ剣」と「花神」である。「峠」も捨てがたい。

というわけで頑張って読み進めるべし!