おうちの話・嫌な思いをする覚悟、断る勇気

別に家を建てる話に限ったことでがないが、何か大きな目標に向かって歩き出すと、その道筋でいろんなことが起こる。時には予想外のことも起きる。家のことでいえば、「この見積もりだったらいけそうだ!」とか「こだわりのあった設備がつけれそうだ!」とか気持の良い気分になれることもあるが、おそらくそれ以上に「なかなか希望の土地が見つからない…」「いろいろ付けてしまったら、ローンの月々返済がやたらと高くなりそうだ…、お給料も今後あがっていかないだろうし…」とか、不安な気持ちになることがあるだろう。
嫌な思いをすることもある。ハウスメーカーの営業さんと話していて、要望をなかなか盛り込んでもらえなかったり、しつこい電話をいただいたり、「今月中に契約してもらえば安くしますよ!(←そんなすぐに決めれるわけないだろ・笑)」とか、下手をするとこれまで経験もしなかったようなことだってありうる。
建てた人にとっては数々の思い出のひとつに過ぎなくなるだろうが、知識も浅く、何かあると不安感が沸き起こるような素人にとって、これは嫌な思いの何者でもない。
但し、ここは一応まっとうな法律がある(らしい?)国なので、極端に無茶なことは出来ない。でも買い手が合意しているのであれば、過程がどうであろうが通ってしまうのも実際ある話だ。(そのためにクーリングオフって制度があるわけだが)
かといって恐れで、あまり情報を仕入れようとせず、足を運ぶのをためらってしまうようでは、赤い糸ではないが、本当に縁のあるところに巡り合う可能性は低くなってしまうだろう。向こうもそれが商売なのだからと割り切って、断るべきは断る勇気が必要である。また、目標を成就するために一時的にせよ、嫌な思いをする覚悟も厭わなくてはならない。
うちの場合は、多いんだか少ないんだかわからないが、10社以上に足を運んだと思う。また、カタログ請求に至っては、その倍以上になったと思う。いまは土地も決まり、建築会社も決まった段階なので、これまで関わりを持ったからの連絡をバッサバッサと断り、詫びている日常です。これもけっこう嫌な思いというか申し訳ない思いをしてしまうものだ。
しかし、そうした過程を踏むことで、完成した時の喜びも一層のものとなるに違いない…と、まだ建っていないこの段階で思うのである。