おうちの話・通勤時間を考える

長い人生、通勤時間を積み重ねると、それはもう膨大な時間になる。
毎日往復で2時間として、40年ほど働き、約16000時間だ。約2年弱の計算になる。それを単なる「無駄な時間」と考えるか、有意義な過ごし方をするかで違ってくることは確かだが、出来るのだったら少ないに越したほうが良いこともまた確かだ。しかし大都市圏なんかに住んでいると、都心に近くなればなるほど、駅に近くなればなるほど、土地の値段は当然高くなる。それはもう足元を見てるように高くなる。
たまに相場より安いところもあるが、安いには安いだけの理由が必ずある。データだけ見てわかる場合もあるが、実地に行ってみて初めてわかるような…例えば墓地がすぐ近くだとか…そんなこともある。
結局のところ、通勤時間と土地価格の折り合いをどこにつけるかという話になってくる。勿論、時間だけではなくて、電車の乗り換え回数が少ないだとか、始発駅であるとかいう要素も大きく左右する。また、通勤手段が複数あるような場所も望ましい。
私の場合は、時間は多少かかっても良いので、出来る限り座れるようにと始発駅を選択した。都心から離れているということは、住環境(ここでいう環境とは自然環境。利便性にあらず。)も良いことが多いし、せめて自宅に居るときくらい都会の喧噪から解放されるってのもある。そういうのが嫌いな人間もいるだろう。
最も大変だなと思うのは、東海道線埼京線のように通勤時間帯に超絶混み合う路線の中間くらいだ。座るなんてことよりも、「無事に立っていられるか」のほうを心配しておかなければならないようなところはつらい。技術革新と電鉄会社の努力で、今後改善はされなければならないが、利益追求の会社ということもあり、そう劇的に改善されるはずがない。
すし詰めの状態でなければ、本を読めたりするので、毎日の読書習慣にできるのも電車通勤の魅力である。私はむかしは地方に住んでいて、2時間のマイカー通勤だったことがあり、当たり前だが本など読めなかったから、それに比べてばだいぶマシである。
何しろ、一生に関わることなので、これについても後悔のないようにすべきである。

とりあえずこのあたりについては、地道に調べるほうがいい。下記のようなサイトも役立つ。
始発駅から座って通勤したい。座れる駅に住む特集
路線検索はサイトによって結果が違ったりするので、いくつも見たほうがいい。「えきから」だけではなくて「ジョルダン」とか「Yahoo!路線」とかね。地味だが、交通新聞社の「JR時刻表」を買ってみるのも良いだろう。一目で見るという点ではネットより時刻表のほうがわかりやすいこともある。とにかくいろんな方面からシミュレートしてみることだ。