おうちの話・今年は買い時(建て時)か?

家なんてそう何回も買えるわけじゃない。人によっては1回だけだし、人によっては一生賃貸のままだ。しかしながら時代は刻一刻と変わっているわけで、景気も変われば金利も変わる。そりゃあ昇り一辺倒の好景気ならば借金してでも土地を買っておこうなんて思うだろうし、家も飛ぶように売れる。
だが、残念ながら今は目下、百年に一度と言われる大不況。何しろ各産業の数値がびっくりするくらいに酷い。そうそう回復することはないだろうし、二番底はおろか三番底なんてのも絶対無いとは言えない状況。
そんな冷え込んだ景気の時に「家なんてとんでもない!」というのが普通の反応だろうし、あくまで散財せずにひたすら時を待つというのも頭の良い回答だとは思う。
ただ、住宅業界というものは、建築業界だけではなくて、そこにつける住宅設備や電気設備、新調するカーテン、家電などに至るまで影響を及ぼしてくるものらしく、現在は政府による手厚い浮揚策が行われているし、今後も行われようとしている。
※余談だが、家を建てたら自家用車を新調する人も案外多いらしい。おそらく駐車場が増えることによって、車を買うようにするのか、駅から離れたところの土地な為、足とするために必要になるのか、そういう理由なのだと思う。
まず、現在制度化されているものに、

住宅ローン減税
 ローン残高の1%を限度に所得かく税と住民税が控除される。
○住宅取得資金などの贈与税特例
 500万までの直系親族からの贈与税がかからない。他、生前相続に関する特例もある。
○固定資産税などの減免
 新築住宅について、3年間は半額免除。

現在提出されようとしている予算案に盛り込まれているのが、

○住宅取得資金などの贈与税特例(増額)
 500万→1500万に増額。2010年中に限る。2011年は1000万に引き下げられる。
○住宅版エコポイントの創設
 家電のエコポイントが一定の効果があった為か、住宅版としても実施。
 省エネ対応など(検査機関による証明書が必要)条件をクリアすれば、
 定額30万円分のポイントが付与される。
○フラット35Sの金利引き下げ
 住宅金融支援機構が行なっている固定金利型ローン「フラット35」の
 優良住宅支援制度「フラット35S」の金利引き下げ を現行の0.3%から
 1.0%に引き下げ…つまり、国が利息分を肩代わりしてくれるというもの。 

他にも太陽光発電補助金や自治体独自の補助金などがあるので、それは各個人で調べること。自分で見つけたほうが何しろ楽しい。このあたりは流動的だし、親や先輩に聞いたって古い情報しか出てこない。なるべく自分で調べるに越したことはない。
で、買い時という話だが、住宅業界への浮揚策はそのまま住宅取得者の魅力に繋がり、これだけ補助金のクロフファイヤーが行われるとなると、まさに買い時と言わざるを得ない。特に2010年は空前絶後といって差し支えないのではないか?とさえ思う。もちろん、自身の家計状況が大丈夫ならばという条件付きだ。そこが崩れていて無理をすれば、いくら買い時ったって長い人生でいえばリスクが高すぎる。基本はあくまでも「買いたい時が買い時」だ。
うちの場合は、「買いたい時」「建てたい時」がたまたま今年になったというだけの話なだけだ。でも、ちょうど補助金うんぬんの話ということになると何だか得した気になれるものだ。最後のひと押しくらいはしてくれていると思う。