歴史は繰り返した、そしてまた繰り返す
「三陸海岸大津波」惨状にリアリズムで迫った書、注文が殺到(MSN産経)
すでに本を読んだことがある人なら、震災発生時に思い出したはず。吉村昭はいわゆるノンフィクション作家で、確かな取材からくる緻密な描写が特徴的で、どの作品においてもそれが現れている。
「三陸海岸大津波」はそのタイトルの通り、三陸海岸で過去の起こった大津波をテーマにしたもの。圧倒的な自然と人間との戦いだ。読んでいると鳥肌が立ってくる。今回の震災にも相通じるところがあり、記録文学であり、参考書でもある。
この本を原子力安全・保安院や東電役員社員、そして政府高官が読んでいてくれれば…とも思う。興味がある方は是非読んで欲しい。関東の人であれば来たる関東地震に備えて「関東大震災」もご一読のほどを。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/03/12
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