連綿と続く大地震は本当に偶然なのか

世界で大地震相次いだのは「偶然」 米博士ら分析(asahi.com)
宇都宮でタクシーに乗ったとき、運転手のおっちゃんが「前は震度3くらいでびっくりしたもんだが、今はなんとも思わなくなった。普通になった。」と言っていた。おそらく同じように多くの日本人の感覚がおかしくなってるだろう。地震が起きすぎなのだ。
日本は世界有数の地震国。地震からは逃れられない宿命であるにはあるが、ここ最近は非常に多い。しかしこれは日本だけの傾向ではなくて、世界的に地震が多くなっている。

2010年1月 ハイチ(M7.0)
2010年2月 チリ(M8.8)
2011年2月 ニュージーランド(M6.3)
2011年3月11日 東日本大震災(M9.0)
2011年3月24日 ミャンマー(M6.8)

ところが米国の専門家によると、これらが同時期に発生しているのは「偶然」だという。
論拠としては、

】大地震のあとに他の大地震が誘発されるのは、元の大地震の震央の千キロ以内にほぼ限られることが、米地質調査所(USGS)などの研究でわかった。

ということらしい。そういうものだろうかと素人は考えてしまう。しかし事実としてこれだけ起こっているという以上、今後も「偶然」は続くかもしれないということだろう。
さて、環太平洋地域は地震のプレート移動の関係で地震の多い地帯であるとともに、「環太平洋火山帯」を形成する火山活動の多発地帯だ。
日本だけでもかなりの火山を擁する。少し前に日本の13火山が活発化しているという記事があった。
13火山、地震後に活発化「1〜2カ月は注意必要」(産経)
地震津波はたしかに要警戒だが、火山活動も注意しないといけない。基本的に人的被害が起こらないと大きく報道されないが、火山活動は各地で起こっている。(活火山の近辺には人があまり住んでいないのでそもそも被害が少ない)
実は、今年よりカムチャッカ半島にて火山活動が活発化している。…というより元々29もあるカムチャッカの火山は活発だったのだが、より一層激しさを増してきていると聞いている。なにかこうグツグツと煮えたぎるように環太平洋地域が危険に陥っているのではないか。
いくら富士山は大丈夫とはいえ、警戒は解いてはならないんだと思う。これは他の火山だってそう。日本以外だってそう。