日本の自動車工場はアイドリング状態

トヨタ、工場停止を26日まで延長 部品調達なお困難(asahi.com)
当初は16日まで、22日までとしていてずるずると運転再開を延長している。あの綿密なトヨタがそういう事態になってるのだから、余程のことなのだろう。
このような事態を受けて、今後考えられるのは短期的には東北・関東からの生産拠点の転換だ。西日本への比重を考えるだろう。もしくは海外。これはやはり今のところ終わりが見えない計画停電の影響に拠るところが大きい。
震源地は宮城沖。岩手、宮城、福島の沿岸は甚大な被害を被ったが、栃木などの自動車工場もなにげに被害を受けている。復旧には時間もまだかかる。経営層におかれては建屋の改築か、いっそのこと地震リスクを考えた移転、もしくは分散も視野に入れているのではなかろうか。
同じことは日本の部品メーカーから部品を仕入れている海外メーカーにも入れる。日本以外に生産拠点を移す動きも出てくるだろうが、そもそも日本の高い品質だからこそ、というのが元々あるはずなのでこの動きは限定的だと思う。というか思いたい。
いずれにせよ、日本の自動車業界が再スタートを切らない限り、日本経済がアイドリングしているようなものに感じられる。スズキやマツダなどは若干動き出しているが、やはり日本はトヨタ・ホンダ・日産である。このところの株価の乱高下は投資家の思惑のぶつかり合いに過ぎない。
とにかく再開が待ち遠しい。