今年の夏冬まで停電沙汰が危ない

東電の計画停電、今夏・冬も 大規模火力発電所、被害大(asahi.com)
関東以北の方々におかれては各原発停止による電力不足、それを補うための計画停電被災地域におかれてはだいぶ復旧してきたというもののまだ電力が届いていない箇所があり、今後も東北電力の措置により計画停電が継続される。
停電が与える影響がこれほどまでとは、初めて実感された方も多いのではないだろうか。自分もその一人だ。特に電車運行が大幅に制限を受けることになったことが大きい。
今後、どこまで経済活動に影響を及ぼすのか計り知れないといったところである。
さて、記事にもあるが、東電の見通しとして今年の夏どころか冬に至るまで電力供給に赤信号が付いているということ。これは、福島第一原発の代替として期待される福島県広野火力発電所と、茨城県の那珂火力発電所の損傷がひどいことがわかったためだ。動きさえすれば福島第一原発の発電量をまかなえたらしいが…。それにしても関東圏の電力需要を支えるのは、原発でなくても福島の火力発電所なのかと思う。その電機をせいぜい高値で売り付けてほしいものだと…。
そんなわけで、一つ目の山として夏場のピーク6000万キロワットという巨大な電力需要をどう乗り越えるのかが課題になりそう。これで猛暑などだったら悲惨である。
現在の供給量は3500万〜3700万キロワットだから、大きな差異がある。他に使える火力発電所をフル稼働させても、どうがんばっても4000万キロワット台前半くらいしかならないのではないだろうか。
計画停電もより厳しいものになり、各グループすべてが停電という事態もありうる。電車運行も制限されるだろう。蒸し暑い中、電車内はクーラーが切られ、ぶっ倒れる人続出という事態になりかねない。会社だっておいそれとクーラーは使えない。クールビズを通り越してTシャツ業務である。それは歓迎だけど。
兎にも角にも避けられない現実なので、これから考えていかねばならないのだと思う。