トラックバックにあまり意義は無いと思っているので

いわゆるツールとしてのブログが流行りだしたときからよくわからない機能のひとつがトラックバックだった。聞きなれない横文字だったこともあり(アイルビーバックのほうが聞きなれた世代なので….ちなみにもっと前の世代はプレイバックです)言葉だけで理解することが出来ず、なんとなく見ているうちに「ああ、これは『一方的な相互リンク』なのだな」と思っていた。昔は相互リンクといえば互いの了解と作業が伴うだったので、トラックバック機能によってこちらからリンクするだけでなく強制的に向こうからのリンクを張れるわけだ。ある意味で手間は省ける。
昔は「相互リンク希望」などという件名の神妙なメールが送られてきて成り立っていたわけだ。重要なのは作業そのものではなくて相手先の了解だったと思う。笑えるのは相互リンクを申請してきたのに自分のウェブサイトでまだリンクさせていないという人がいたことだった。そんな常識の欠けている人間とウェブだけとはいえ仲良くすることは少々気が引けることである。
そういう手間があるからこそある程度は個人ウェブサイト同士のリンクには品質というか保証があった。覚悟があった。
前述のように手間が省ける機能ではあるので、うまく利用すれば大変助かりはする。関連する参照記事をトラックバックするとか、何かしらの他人の日記へのオマージュだとかそういう場面はある。だが、こちらからトラックバックする、あるいはしたいと思うことはまずない。一方的に相互リンクを仕掛けるという行為が何だかリスクのように思えるのだ。まず相手の了解を得ないと誤解を生む可能性が高くなる。ハゲタカである。せっかく付いている機能ではあるがここは断腸の思いでトラバ拒否することにいたそう。
まぁ本音を言うと、スパム的なトラバがうざったいだけだという…