稀に見る星と書いて

http://www.asahi.com/life/update/0817/TKY200708170324.html
「稀星」と書いて「きらら」と読めるか。100人中100人が読めないだろう。本当に最近の子供の名前は良く言えば凝ってるんだが、悪く言えば単に読みにくいだけだ。
この記事は、先の名前で出生届を出して富山市は受理したのに、立山町は再考を促したという話。役所だってただの働く機械じゃないんだいって心温まる話ですが、まず対応が異なることに申請者としては怒って当然だとは思う。
基本的に名前の読み仮名は自由なのだが、このあたりが実に玉虫色である。

法務省は「漢字からおよそ連想できない読み仮名は再考を促すよう各市町村にお願いしている」という。

読みにくい名前を付けられて別段私が深刻に困ることは無いのだが、とりあえず読みにくい名前を託される人々はかわいそうだ。幼稚園はまだいい。名札がついてても平仮名だから。しかし、小学校や中学校ともなると幹事表記も多くなるので先生方は大変だ。「稀星……きせい?きぼし?うーん何て読むのやら…」と苦悩する様が窺い知れる。また、電話口で「名前は稀星です。マレに見るホシと書いて稀星です。」と言って、言われた側はとりあえずおのれの名前が稀だなと思うことだろう。
とはいうものの、この名前ですら市販の名付け辞典に載っているものらしい。待望のお子さんが生まれて気合を入れて付けた名前。ナンバーワンなんかにならなくてもいい、オンリーワン(蝶野)という願いを込めた名前なのだろう。

妻は「すぐに受け付けられなかったのはショックだった。自治体によって対応が違うのは腑(ふ)に落ちない」と首をかしげる。

でも、申請のときに「ああ、やっぱりな」くらいに予想しておかないと社会勉強が足りないと思うんだな。