女藤堂高虎と呼ばれるわけはない

藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)

藤堂高虎 秀吉と家康が惚れ込んだ男 (PHP文庫)

中曽根元総理の何か素晴らしかったかっていうと、あのお方は見事なまでに人事を心得ていた御仁であり、要するに総理大臣たるもの人事さえしっかりやれればかなり評価が得られるという証左である。翻って安部総理の人事というと劣悪の極みであり、小池百合子などをこともあろうに国家の大事を握る軍事の長・防衛大臣に任命するというところで負の頂点に達した。
幸い国民は平常心をもって参院選において安部人事にNoを突きつけたことを受けて、早ければ今月末にでも改造人事が発表されるわけだが、小池女史の名前はそこにはないことを願う。ちょうど今、甲子園で高校野球をやっているが、この防衛大臣就任は思い出人事で終わってもらいたい。小池女史には、持ち前の渡り鳥っぷりを発揮していただき、今度は民主党に鞍替えするとかするとたぶん政治史に残るかもしれない。セパ渡り歩いてすべての球団から勝利したみたいなイマイチすごさが実感できない感じの称号が付くと思う。
かつて戦国時代に藤堂高虎という大変優秀な武将がいた。これでも読んで渡り鳥でも輝けることを知ってほしいと思う。