ないものはーつくるしかないー3

前日に続いて。
丸一日外に干したあと、朝になって二度塗りをやった。面倒な作業なのであまり面白くは無い。やはり白いものを黒く塗りつぶすことに意義があるというか、こう支配欲が満たされるというものであるが、そんな妄想は置いといて淡々と二度塗りを終えた。
二日続けて好天に恵まれたことは幸いであった。あまりに晴れすぎたせいか、今日の夕方はすわ夕立かもっていう天気に一瞬なったけど、どうやら持ち直したようだ。
二度目の乾燥も程よく乾いてきたので、いよいよ組んでいく作業にとりかかる。
天板と足は金具はでつなぐ。円盤状のもので、円周上の5つのネジで天板側に止め、中央にある雌ネスと脚の雄ネジをつなぐ手順。まぁ楽勝である。
それで、部屋の中に搬入(といってもベランダからだが)という運びとなったのだが、ここにきて怖いのが、天然材のために実は反っててガタガタになってる可能性と傾きがひどい仕上がりになってしまうことだ。
今回はあんまりしっかり見てなかった(第六感に頼った)ので、エイヤッ!とつくったわけだが、その心配は杞憂に終わったようだ。
構造上どうしても横方向の重心は危なっかしいと思うので、近いうちに補強は必要になると思う。リブを壁に打ちつけたろか…と思案中。
強度的には、この厚さのスギ材ならばかなりの荷重も大丈夫だと思う。
赤身はけっこう多かったので、虫食いにもけっこう強いと思われる。スギといえば私の実家には飫肥杉(おびすぎ)という銘木があるんだけど、出来ればあれを使いたかった。輸送費がいくらかかるかわかんないが(笑)。何しろ強力な殺菌性質があり、非常に粘りがあり水に強いことから鉄が船の構成材になる以前は西日本では広く飫肥杉が使われていたほどだ。中南米ならばマホガニーだが、日本には飫肥杉がある。いつか、もっと手の込んだ家具を飫肥杉で作ってみたいですね。