高速バス通勤のすすめ


遠距離通勤を否定されてノマドワーカーに転向!?「カフェで仕事」を続けた若手営業の顛末|イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司|ダイヤモンド・オンライン

 

古い記事だけど。

遠距離通勤なんて検索をかけているとよく引っかかる記事だった。おかげで何度も読んだ。はい、遠距離通勤者です。

これまでの人生であまり近距離通勤はしたことがない。まず、小学校も中学校もそこそこ遠かったし、高校に至っては4駅離れたところだった。4駅?すぐじゃん、と思われるかもしれないが、ど田舎の4駅である。単線かつ非電化区間すなわち電車とは言わず汽車と呼んでいた、そういう場所であるところの4駅である。いちいち間が長い。

で、長じて社会に出たら気づいたら職場が名古屋なのに岐阜に住んでいたりした。そこからは車で2時間かかるとか超絶つらい場所だった。

その後の紆余曲折で九州に住んだするとだいぶ緩和されたものの、志ある男子たるもの1度は国の首都で働かねばナァ…と思いつつ大都会東京で働くことになって、まずは横浜に住んだ。横浜っていってももう鎌倉に近いほうだから東京までは遠い。片道1時間くらいだ。ただ、始発駅ではなかったので座れはしない。若干の満員電車で1時間耐える。

東海道線だとか東西線とかの拷問部屋みたいなのに比べたらマシだが、それでも時折電車が止まったりするとたちまちカオス状態になる。川崎駅なんてホームで押し競まんじゅうしてるみたいになっとる。

そんなありふれた通勤もいやだなあ…と思いつつ2人目の子供が生まれそうでいよいよ賃貸の狭いマンションではだめだなーと家を建てることになり、今の千葉のほうに住んだわけだ。

家は快適である。当方小心者であるがゆえに賃貸のように身の狭い思いはしない。俺の城まさにここに極まれりだ。エヘンエヘン。

ただ、どうしても犠牲にしなければならなかったので通勤時間だった。千葉といっても南のほう。ぶっちゃけ君津市で、横須賀線を知ったる人であれば「あーあの終着駅ね…って、そんなとこから通ってるの!?」と2度聴きされるような土地だ。

電車だと通勤快速を使うことによりかろうじてドアツードアで2時間は切れるが、それを逃すと間違いなく2時間半近くになる。朝も夜も通勤快速は2本くらいしかない。ずっと座ってるとおしりが痛くなる。千葉はモラルハザード発生地帯(偏見)なので、たとえば車内がうるさい。

ただ、京葉線内房線は強風で止まることはあっても他みたく人身事故で止まることは少ない。湘南新宿ライン由来などで乗り入れしていることによる停止もあまりない(京葉線武蔵野線に影響を受ける)。他は始発駅なので確実に座れることと、たとえば前橋とか熱海に行く場合にずっと同じグリーン料金で行けることだ。地味にそれは好きだ。

良いところも悪いところもあるが、純粋に時間でみるとつらい。東京勤務者の2時間通勤は当たり前だと言われる。置き去りにしてしまったが冒頭の記事でも片道30分が理想なのだとか。

せめて改善の余地があればなんとかならないか…というところで最近は高速バスに切り替わっています。

東京駅発着路線 | 高速バス | 京成バス

実はこんなモラハザ地帯の千葉各地からも東京に行ける路線があって、本数的にも電車より充実していたりする。聞くところによると木更津ー川崎線がドル箱路線のようである。東京ー君津線もけっこう多い。電車が不便な分、人気が出ているのだろう。

快適や便利というものは1度味わってしまうとそれ以下は不便に思えてしまう。バスとはいえ観光バスとして見かけるような快適性を考慮した車種であるので、左右4席だと相席になることがあるものの確実に座れる(高速道路を走行する以上、立ってるのは法令違反になるので)。

電車みたく連鎖反応的に路線が機能しなくなるような事態は無く、交通渋滞にはすんなり巻き込まれるものの、あまり酷いようだと迂回ルートを取ってくれたりする。これは電車には絶対マネ出来ない芸当だ。

割と良いことづくめなので周りにもオススメしているのだけど、それをきっかけに住んだって人は今のところ1人も居ない…。

ただ、先日会話したひとが「横浜から千葉に引っ越した」「通勤をラクにしたかった」と言っていて、これはよもや第一号かと思ったら、千葉といっても蘇我だった。京葉線の終着駅。東京まで30分で行けるよ…。勝ち組め…と思った。

いいもん、緑も海も川もあるもん。